ロードバイクを買いたいけど何を基準にどうやって選べばいいかわからない。値段に結構開きがあるんだけど結局アルミとカーボンどっちがいいの?両方のメリットやデメリットを教えてほしい。
こういった疑問に答えます。
本記事のテーマ
ロードバイク初心者がアルミフレームからカーボンフレームに乗り換えて思ったこと
今回は実際にアルミロードバイクを3年間乗ってやっと念願のカーボンフレームのロードバイクを購入したので、いろいろと感じたところをレビューしていきたいと思います。
この記事を読むことで、「アルミとカーボンフレームの違いやそれぞれのメリットやデメリット、どんな人に向いているか」までをイメージできるようになると思います。
実際に自分が乗ってきたロードバイク実体験に基づいてこの記事を書いていますので信頼性の高い記事になるよう心がけています。
それでは、さっそく見ていきましょう。
アルミロードバイク Bianchi VIA NIRONE 7 2015
Bianchi VIA NIRONE 7はどんなバイク?
ブランド | Bianchi VIA NIRONE 7 |
フレーム | アルミ |
コンポーネント | Shimano Sora |
重さ | 11,2kg |
ホイール | アルミ |
価格 | 15万円(新車購入) |
Bianchi
おしゃれなイタリアンブランドで現存する中では世界最古の自転車ブランド。チェレステカラーと呼ばれるブルーの色合いが印象的で、世界3大ツールでも輝かしい成績を収めるている。歴史と実績を兼ね備える強豪ブランド。ファッション界とも精通していてユニクロやロゴ入りオリジナルバッグはとても人気です。
アルミフレーム
Bianchiはアルミパイプから初めて自転車を作ったメーカーで、今のオーソドックスなデザインの始まりはビアンキから始まったそうです。
各社アルミロードバイクをリリースしていますがこのバイクは重量の割に割高と印象を受けます。
しかし、腐っても『Bianchi]でそのおしゃれさから初心者からの支持はかなり高いバイクと言えます。
また一般的にメンテナンス方法にもよりますがアルミフレームの寿命は5〜10年と言われています。
コンポーネントはSORA
SHIMANOのSORAは上から数えて5番目のグレード。初心者に優しいお値段が魅力的
グレードが上がればその分価格も比例して上がっていきます。
Bianchi(アルミロード)インプレ
◆良いところ
- コスパがいい
カーボンロードにするとどう頑張っても30万は軽く超える…
僕が購入したのはそちらのショップではエントリーモデルのSORAが初期装備、コスパを重視かつビアンキに乗りたい一心でアルミのSORAを15万円で購入しました。 - 見た目のかっこよさ
見た目ではアルミなのかカーボンなのかは絶対にわかりません!
僕自身もバイクショップでウインドウショッピングのつもりが気づいたら購入してしまっていたのは不徳の致すところでした。
要するにそれだけ求心力がありかっこいいバイクです! - オシャレなイメージがあるブランド
チェレステカラーと言われる独特の色味が個性的でとにかくおしゃれ。「どこのロード何乗ってるの」という会話から”ビアンキ”といえば「あーあのおしゃれなバイクだよね」となるビアンキ=おしゃれというバイクブランド - アルミロードは街乗り性能としては十分
ロードバイクに乗ってみたい、安くておしゃれなバイクに乗りたい、そんな人たちのニーズに確実に答えてくれる1台です。カーボンのように割れるリスクがなく丈夫なのも機能として優秀なポイントです。どんどん軽量化してヒルクライムレースに出たい!とか追求しないのであれば必要十分な性能のバイクです
◆悪いところ
- Soraはカスタムしづらい
僕の場合はここが一番のデメリットで標準装備のコンポーネントはSIMANOのSORAでした。街乗り性能としては十分なんですがカスタムを始めると超えられない壁が生じる。
例えば…
ホイールを変えたくてもコンポーネントごと交換しないと取り付けできない
上位グレードのコンポーネントになればなるほど見た目も洗練されてかっこいい
互換性がないので部分的なアップグレードが不可能
…etc
乗っているうちに欲が出てくるタイプの人は105以上のグレードをおすすめします - エントリーバイクの初期パーツはとにかく重い!
タイヤ、ホイール、コンポーネント、サドルとどれをとっても比較的安い素材を使用しています。
フレームの値段が高い分コンポーネントでコストカットしているからですね。純正のホイールは”鉄下駄”と呼ばれるくらい上位グレードのホイールと重さが異なります。
なので坂道なんかはかなり地獄ですw - どう頑張ってもカーボンフレームの軽さに勝てない
お金に糸目を付けなければアルミバイクでも軽量化は可能ですがカーボンとアルミではそもそもの重量が異なります。
アルミフレームでもカーボン並みの軽さを求めるのであればCannondelのCAADシリーズが車体重量9kg前半と鬼のような軽さですおすすめです。 - 街乗り性能としては十分
お金に糸目を付けなければアルミバイクでも軽量化は可能です。しかし、フレームの軽さは素材の重量に直結するのでカーボンフレームとは埋められない差が存在します。
とはいっても初心者レベルで数グラム単位の軽さを大金をはたいて買うよりも自分自身の体重をコントロールするほうがよっぽどコスパが良かったりしますw
カーボンロードバイク Specialized Venge 2013
ブランド | Specialized Venge |
フレーム | カーボン |
コンポーネント | Shimano Ultegra mix |
重さ | 7,7kg |
ホイール | Shimano Dura ace WH-9100 アルミカーボンミックス |
価格 | オンラインショップ自転車館びーぐるにて 25万円(中古車購入) |
Specialized Venge(カーボンロード)インプレ
SPECIALIZED
アメリカを代表するトップメーカーの一角。昨今の世界3台ツールでは特に輝かしい成績を収めている屈指の超強豪ブランド。社訓は”Innovate or Die”(革新を、さもなくば死を)というかなり攻めたキレッキレのブランドです。F1のマクラーレンとの関係も強く空力性能に特化したモデルを多くリリースしている。
カーボンフレーム
とにかく軽い。これに尽きる。
Vegeはスペシャの中でも直線を早く走るために開発されたモデルでカーボンフレームの中でもグレードがあってこのモデルはPro FACT carbonで下位グレードだがアルミ純正バイクとの軽さの違いは歴然!!持った瞬間同じロードバイクと思えないほどの軽さ!
こちらもメンテナンス方法にもよりますが定期的にメンテナンスさえすれば10年は使えるでしょう。
この面ではアルミ、カーボンは甲乙つけ難い部分ではありますね。
エアロ形状
SPECIALIZEDの中でもVengeは空力性能を追求したエアロ形状モデルでフロントチューブあたりがあえてえぐられたような形になっている。VengeはF1の名門チーム、マクラーレンと共同開発して生み出されたF1スポーツカーのようなロードバイク
メインコンポーネントはUltegra
SHIMANOコンポーネントグレードは上から2番目のUltegra
僕はECサイトで中古品を購入したので25万円で購入できましたが、公式サイトでは車体価格で80万円また購入ホイールはDURA-ACEの50mmがついていたりかなりお得な買い物でした(^^)
乗ってみた感想
良いところ
- 漕ぎはじめがとにかく軽い
軽いは正義
ギア1枚分は確実に軽さを感じる。
それもそのはず、実質のアルミロードとの差は以下の通り
Bianchi 11kg
Specialized 7.7kg
やはり軽さに関してはカーボンロード圧勝です - アルミロードと比較して乗り味はとにかく軽くスムーズ
ビアンキに乗っていたときには感じられなかった操作性、アクションに対して正確にバイクが反応してくれるという印象
カーボンはアルミに比べて振動吸収性能も優れているのでロングライドの疲れが全く違います。 - Di2コンポは初めて乗ると感動
Di2はSHIMANOが出している電動変速機でたまたま中古のオプションでついていました。
このDi2は通常の変速と異なりボタンで変速を行うタイプなのでライドがかーなり楽に^^
なんといってもこのメカメカしい音と雰囲気がかっこいい。バッテリー容量も異界充電すれば70時間稼働と大容量です。
どうしても必要なパーツではないですがあると機械式には戻れない感動が体感できます。
悪いところ
- 疲労の蓄積
アルミロードに乗っていたときよりも車体が変わったことも影響して疲れやすくなったとかんじました。感覚的な慣れも必要ですしバイクを乗り換えると意外とぶち当たる壁だったりします。
↑これに関してはポジション調整でかなり改善されました。最初はキツいですが低い姿勢でのペダリングになれると高速で楽に巡航できるようになります。(2022.2.27訂正)
あと、いくらカーボンバイクで軽いと言っても坂道はキツいです
確かに軽くはなりますが、僕はヒルクライムが苦手だったりします。
あくまでエンジンは自身の脚力次第なのでしっかりとしたトレーニングはマスト。
期待し過ぎは禁物です! - スピードの出過ぎによるリスクの増加
車体重量の軽量化や空力性能が上がったことによりスピードが出やすくなる反面落車したときの怪我のリスク大きくなるので要注意です!あと、カーボンフレームは1箇所ひびが入るとフレームがお釈迦になります。なので初心者にはハイリスクな乗り物であることは理解の上、購入を検討したほうがいいかもしれないです。 - 値段がいちいち高額
最初からドンと高額なバイクを買うといいパーツが付いているのであえて変える必要はないですが、僕は自分だけのオリジナル感はやっぱりほしいと思っちゃう派です。
カーボンロードのホイール、コンポーネント、ハンドル、ステム、サドルはここから1つグレードを上げるだけでも❍万円の世界
しかも数十グラム軽量化という素人にとってはプラシーボ以外の何者でもない薄い効果
「このホイール10万なら安い!買いじゃん!」
という意見はロードに乗らない人間からすると至らなかったであろうバグった感覚に陥るのでここはかなり注意が必要
あくまで趣味の範囲なら自分の納得できるラインを線引きすることが大切ですね
まとめ
街乗りだけの範囲ならアルミロードでも十分楽しめる!
こんなツイートをしました。
アルミロードはどうしてもカーボンフレームと比較されてしまいがちですが、アルミロードは十分速い自転車ですし、カスタムや乗り方次第ではレースなんかも全然目指せるバイクです。なので自分の目的に合わせて購入する方が満足できる買い物になるでしょう!
世界3台ツールの中でも伝説的な強さを誇ったペーター・サガン選手は一人だけアルミロードバイクで出場して優勝したという逸話も残っています。
結局大切なのは自分自身の体力と価値観ということです。
目的に合わせてサイクルショップで店員さんに聞いてみる
サイクルショップなどの専門店ならちゃんとした知識のスタッフさんがいるので、初心者の方も安心して目的に合わせたバイク選びができます。
家電量販店などで並んでいるロードはどれも下位グレードの物が多かったりします。
安かろう悪かろうのデメリットがあることを覚悟したほうがいいです。
最終的な目標はロードバイクを買うことではなく「ロードバイクで遠くに行ってみたい。」「おしゃれでかっこいいバイクに乗りたい」という部分です。
そこは人それぞれの価値観があるので自分のイメージをプロのショップ店員さんに伝えるとあなただけのバイクに出会えるかもしれません。
こちらもぜひ参考にしてみてください。
おさえたほうが良い購入ポイント
基本的にはサイクルショップで購入
理由はこんな感じです。
- 自分のサイズに合ったバイクをすすめてくれる
- ポジション調整はミスるとかなり乗りにくい
- 故障時のメンテナンスが依頼しやすい
- ショップのコミュニティなどでバイク仲間ができる
ネットで購入する場合は専用工具の容易など最終的に費用がたくさんかかってしまう場合がほとんどなので覚悟が必要です。
特に最初の1台目であればショップでの購入をおすすめします。
ネットでの購入はメンテナンスがある程度慣れて修理や交換ができるようになってから考えたほうが良さそうです。
コンポは105以上
105以上なら後から方向転換が容易でアップグレードがすんなりできたりします。
正直105グレードから上のものは自己満足ならいいですが、プロ選手クラスでない限り違いはわかりにくいし値段も高額です。
街乗り用でギア周りやホイールなんかは絶対触らないし値段はできるだけ抑えたいんだよね
こんな方はコンポーネントのグレードを落としてSoraやTurnyなどの安価なものでも問題なく楽しめます。Shimanoは信頼のMade in Japanなので下位グレードでも変速性能はお墨付きです。
フレームは見た目重視でok
初心者のうちは自分のモチベーションが上がるようなバイクに乗るのがおすすめです。
妥協して乗らなくなるよりも、思い切ってかっこいいと思う好きなバイクにのると運動不足の解消にも貢献できて一石二鳥です。
何せロードバイクが楽しいと理解することが最優先事項です。
フレームは各社しのぎを削って作っているいてどれも優秀な性能を兼ね備えているので最終判断は自分の直感でいいと感じたもので全然OKですよ。
また『【実は損していませんか?】ロードバイクに乗るデメリットを考察してみた』の記事にも目を通してもらえたら、理解が深まりやすいかなと思います。
というわけで以上です。
質問はTwitterからでも受け付けますので、お気軽にどうぞ。
https://twitter.com/kaiene69
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